「日本 英語 教育 終わっている」――そう打ち込んで、検索ボタンを押したあなた。ちょっとイライラしてるよね。あるいは、不安かな。
わかるよ。私もずっと同じことを思ってた。中学・高校と6年も英語をやって、大学でもやって、なのに外国人を前にすると一言も出てこない。「あれだけ時間をかけて、いったい何だったの?」って。その気持ち、痛いほどわかる。
しかもあなたは今、自分のことだけじゃなくて、自分の子どもの英語のことを考えてるんじゃない?「私みたいに苦労させたくない」「でも日本の学校に任せてたら、結局また同じことになるんじゃ…」って。スマホで検索しては閉じて、また検索して、を繰り返してない?
私はナカヤマ。49歳、専業主婦で、子どもは大学生と高校生。20代のころ、どうしても英語が話したくて、看護師を辞めて貯めたお金でイギリスに渡った。2年いた。2年だよ。それでも、思うように話せるようにはならなかった。挫折した。その悔しさをバネに、2人の子どもを乳幼児期から家庭英語で育てて、2人ともバイリンガルになった。小学校高学年で英検準1級、対策の勉強はゼロでね。
だからこの記事では、きれいごとは言わない。「日本の英語教育が終わってる」と言われる理由を正直に認めたうえで、でも”終わってる”で立ち止まるのが一番損だってこと、そして終わってる今だからこそ、家庭で動いた親子が”有利な少数派”になれることを、私の失敗と一緒に話していくね。最後には、年齢別に今日からできることまでまとめてある。
ひとつだけ、最初に言わせて。主人公は子どもだよ。焦らなくていい。一緒に考えていこう。
「日本の英語教育は終わってる」は本当?まず正直に認める

結論から言うね。日本の英語教育に大きな弱点があるのは、事実。ここは私も擁護しない。「そんなことないよ」なんて慰めは言わない。だって、あなたが肌で感じてるその違和感、ちゃんと根拠があるんだもの。
世界の英語力をランキングにした「EF英語能力指数(EF EPI)」の2021年版で、日本は112の国・地域のうち78位。「低い能力レベル」に分類される位置だった。アジアの中で見ても、決して上のほうじゃない。出典はを見てみて。
6年以上も学校で英語をやって、世界ランキングではこの位置。これを見て「やっぱり終わってる」と感じるのは、決しておかしな感覚じゃない。むしろ自然だよ。

あんなに単語覚えて、テスト勉強もして、なのに全然話せないのおかしくない!?私の6年間返してって感じなんだけど!



おかしいよね(笑)。でもね、ともみちゃん。それは”あなたの努力が足りなかった”わけじゃないの。仕組みのほうに原因があるんだよ。ちょっと中身を見ていこう。
弱点①「読む・書く・文法」偏重で「話す・聞く」が足りなすぎる
日本の学校英語は、長いあいだ「文法訳読」を中心に組み立てられてきた。英文を正確に分解して、和訳して、意味を「理解する」。読む力と文法の知識は、たしかにつく。受験で長文を読めるのは、その成果でもある。
でもね、決定的に足りないものがある。「話す」「聞く」の量。口を動かして、耳で受け取って、間違えて、また言い直す――言語を”使う”練習が、圧倒的に少ない。野球のルールブックを6年読んだのに、一度もバットを振らせてもらえなかった、みたいな状態なんだよね。そりゃ打てないよ。
弱点②「使う」前提がない。テストで点を取るための英語だった
もうひとつの弱点は、英語が「コミュニケーションの道具」じゃなくて「テストの科目」になっていること。ゴールが「入試で点を取る」に設定されているから、勉強の中身も自然とそこに最適化される。
その結果、何が起きるか。「間違えたら減点される」という空気が教室に充満するんだよね。発音をちょっとでも外したら笑われるかも、文法を間違えたら恥ずかしい。だからみんな口をつぐむ。言語って本来、間違えながら覚えるものなのに、間違えることが怖い場所になっちゃってる。これは結構、根が深い。
- 「終わってる」と感じるのは正しい。世界ランキングでも日本の英語力は低め(EF EPI 2021で78位)
- 原因①:読む・文法に偏り、話す・聞くの「使う練習」が足りない
- 原因②:英語が「使う道具」じゃなく「テストの科目」になっている
でも「終わってる」で止まる人が、一番損をしている


ここからが本題。さっきまで「終わってるのは本当だよ」って散々言っておいて、ひっくり返すようだけど――「終わってる」と言って立ち止まるのが、実は一番もったいない。
なぜか。考えてみて。国や学校を批判するのは、正直、気持ちいいんだよ。「悪いのは制度だ」「私は悪くない」って。でもね、その批判をどれだけ重ねても、あなたの子どもの英語力は1ミリも上がらない。残酷だけど、これが現実。
原因を全部「制度のせい」にして思考を止めると、そこで家庭の一手が打てなくなる。「学校がダメなんだから、うちもどうしようもない」――この発想が、子どもからチャンスを奪っちゃうの。”終わってる”が、動けない自分への言い訳になっていく。これ、昔の私のことでもあるんだ。
あなたが「終わってる、終わってる」とつぶやいているあいだにも、子どもの時間は1日ずつ進んでいく。特に英語は、後で話すけど”時期”がすごく大事。立ち止まってる時間が、いちばん高くつくんだよね。



つまり…「制度が悪い」で終わらせちゃうと、結局いちばん損するのは自分の子ども、ってことですか?



そういうこと。怒る気持ちは持っていていいの。でも、その怒りを”家庭で動くエネルギー”に変えた人が、最後は笑ってる。嘆くだけの人とは、数年で全然ちがう景色になるよ。
学校の先生を責めないで。本当の”構造”の話


ここで一回、矛先の話をさせて。「終わってる」と言うとき、つい学校や先生を責めたくなる。でも、これだけは伝えたい。これは先生個人の怠慢じゃなくて、仕組みの問題なんだ。
考えてみて。1クラス30人以上を、限られた授業時間で見る。学習指導要領も入試制度も決まっている。その枠の中で、一人ひとりに「話す・聞く」をたっぷりやらせるのは、物理的にほぼ不可能なんだよね。先生たちは、与えられた制約のなかで本当によくやってくれてる。
文部科学省も手をこまねいているわけじゃなくて、学習指導要領を改訂して、小学校で英語を教科にしたり、「コミュニケーション重視」へ舵を切ろうとしている。方向性は悪くない。でも、現場に浸透して結果が出るまでには、どうしても時間がかかる。今この瞬間に子育てしてる私たちには、その「待ち時間」がもどかしいんだよね。
つまり結論はこう。「学校に丸投げ」では、もともと成立しない構造になっている。これは誰かが悪いんじゃなくて、そういう仕組みなの。だったら、怒りのエネルギーを「誰のせい?」から「じゃあ家庭で何ができる?」に向け直したほうが、ずっと建設的じゃない?
【発想の転換】終わってる”からこそ”、家庭で動いた親子が有利になる


ここ、この記事でいちばん伝えたいところ。深呼吸して読んでね。
日本の英語教育が”終わってる”なら、それはあなたの子どもにとって、むしろチャンスなんだよ。
だって考えてみて。みんなが学校任せで、みんな同じようにつまずく。それが「普通」になっている世界。そこで家庭でちょっと動いた少数派は、どうなると思う?頭ひとつ、いや、ふたつくらい抜きん出るんだよ。全員が横並びでこけているレースで、自分だけ少し前に進んでいたら、それはもう大きなアドバンテージでしょう。
「みんなと同じ」では差はつかない。でも”終わってる”今は、ほんの少し家庭で取り込むだけで、日本人のなかの数パーセントの「英語が当たり前に使える側」に回れる。受験でも、進学でも、将来の仕事の選択肢でも。終わってるからこそ、動いた者勝ちなんだ。
これ、きれいごとで言ってるんじゃないの。私が実際に、それをやってきたから言ってる。
うちは決して恵まれたスタートじゃなかった。長女を妊娠したとき、夫はまだ働き始めたばかりで、世帯収入は400万円くらい。頼れる親族もいない。夫は英語力ほぼゼロ、海外渡航経験もゼロ。「英語教育にお金をかけたい」と相談したときは、収入と支出が見合わないって猛反対されたよ。話し合いは何時間もかかった。
外食も旅行も、私自身のための出費も、ほぼ全部削った。教材費がかさむ状況・・・「本当にこれでいいのかな」って夜中に何度も考えた。正直、しんどかった。
でもね。子どもの吸収力って、本当にすごいの。気づいたら、英語が「外国語」じゃなくて「日常の言葉」になっていった。小学校に上がるころには英語脳が備わって、流暢に話すバイリンガルに。小学校高学年で英検準1級を取ったけど、そのための特別な対策勉強は一切してない。日常の積み重ねだけで届いた。中学・高校の英語のテストも、特別な勉強はいらなくて、その分の時間をほかの教科や好きなことに使えた。
忘れられない瞬間がある。家族でチェーン店のお寿司屋さんに出かけたとき、外国人グループが注文方法に戸惑っていた。年長さんの娘がテーブルに行って、笑顔でスラスラ英語でアドバイスをはじめたの。私はその場で、固まってた。「こんなに自然に――。」ぞわっとしたよ。



えー、でもそれって結局すごいお金かけたからでしょ?うちそんな余裕ないし…無理かも。



ともみ、逆だよ。ナカヤマさんちは年収400万スタートでしょ?お金より”毎日続ける仕組み”のほうが効いてるんだって。今は昔より安く始められる手段もいっぱいあるしね。
「大人になってからやればいい」が一番危険な理由


「英語なんて、本人が必要になったら大人になってから勉強すればいい」――そう思ってる人、けっこう多い。でも私は、これだけは強めに言わせてほしい。大人になってからの英語習得は、本当に、本当にしんどい。
なぜ言い切れるか。私自身がそれで挫折したから。
20代のころ、看護師として働きながら数百万円を貯めて、イギリスに飛んだ。1か月の短期留学で「人生を変えたい」と思って、一度帰国してまたお金を貯めて、今度は2年。覚悟は本物だったよ。それでも――2年いて、思うように話せるようにはならなかった。発音は変わらない。とっさに言葉が出てこない。あの無力感は、今でも忘れられない。
そのとき確信したの。「大人になってから学ぶより、乳幼児期に英語の環境を作ったほうが、圧倒的に楽だ」って。これは根性論じゃなくて、言語を吸収する力の話。乳幼児期は、耳から入った音をそのまま吸い込んで、言語の土台を作る”敏感な時期”があると言われている。意味より先に、音が入る。大人になると、この「音をそのまま取り込む力」がどうしても鈍くなるんだよね。



つまり、英語を”勉強”として頑張る前に、”生活の音”として浴びておくことが大事ってことですね。



そう、まさにそこ。子どもにとって英語が”空気”になったとき、本物のバイリンガルになれるの。だから、乳幼児期の英語を後回しにするのだけは、本当にもったいない。
……って、ここまで読んで「うちの子もう大きいんだけど、手遅れ?」って不安になった人。大丈夫、落ち着いて。「もう遅い」なんて煽るつもりはまったくないから。どの年齢にも、その年齢からのベストがある。大事なのは「今日から始めること」。次の章で、年齢別に具体的に話すね。
学校に期待できない今、家庭でできること【年齢別ロードマップ】


ここからは具体策。安心して。特別な才能も、親のペラペラな英語力も、いらない。大事なのは「順番」と「続けること」だけ。お金より、毎日の導線に英語を溶け込ませる工夫のほうがずっと効く。年齢別にステップで見ていこう。
この時期のゴールは、英語を”理解させる”ことじゃない。英語の音に、耳を慣れさせること。赤ちゃんの脳は意味より音に反応するから、英語の歌をかけ流したり、英語の絵本を読み聞かせるだけで、リスニングの土台が育っていく。「Super Simple Songs」みたいな子ども向けの英語の歌から気軽に始めればOK。親の発音は気にしすぎなくて大丈夫。完璧じゃなくていいの。
かけ流しだけで止めないのがコツ。この時期は、英語を使った「やりとり」を少しずつ足していく。絵本を読みながら「What’s this?」って指さししたり、お風呂で数を英語で数えたり、遊びの中で反応を返してあげる。一方通行の聞き流しだけだと、効果はぐっと薄くなるんだよね。”双方向”が鍵。英語が「勉強」じゃなくて「生活の一部」になっていく時期だよ。
土台ができてきたら、実際に英語を”使う場”を作る番。今は本当にいい時代で、オンライン英会話・英語学習アプリ・動画教材が、昔とは比べものにならないくらい安く、大量にそろっている。独学の環境は過去最高レベルなんだよ。週に数回、画面の向こうの先生と話すだけでも、アウトプットの量は学校とは段違い。多読(やさしい英語の本をたくさん読む)も効く。学校の外で「使う」を回していこう。
どのステップにも、ひとつだけ共通のお願いがある。無理に詰め込まないで。子どもが英語を嫌いにならない範囲で。主人公は子どもだから。親が前のめりになりすぎると、子どもは敏感に察して逃げちゃう。焦らず、子どものペースでね。



じゃあさ、英語のアニメYouTubeで1日中流しっぱなしにしとけば、勝手に話せるようになるってこと!?楽じゃん!



ともみ、それやりがちだけど”聞き流しっぱなし”だけだと意味が薄いんだよ…。一緒に見て「これ何だろうね」って声かけする、その”やりとり”がいちばん大事なんだって。
家庭英語でやりがちな失敗と、続けるコツ


最後に、つまずきポイントの話。家庭英語の失敗の9割は、内容がどうこうより「完璧主義」「他の子との比較」「親の力み」の3つから来る。順番に外していこう。
- 親の発音コンプレックスで止まる…「私の発音が悪いから」と気後れする必要はゼロ。音源は教材や動画に任せればいい。親の役割は”一緒にいて反応すること”
- よその子と比べて焦る…「あの子はもう英検持ってるのに」は禁物。長い目で見たら、そんなに差はつかない。比べる相手は昨日のわが子だけ
- 週1の英語教室だけで安心する…週1通わせて「やってる気」になるのが一番危ない。日常に英語がないと、脳が「必要な言語」だと認識してくれないの
じゃあ続けるコツは何かというと、答えはシンプル。生活の導線に英語を”溶け込ませる”こと。気合いや根性で続けようとすると、必ず途切れる。そうじゃなくて、仕組みにしちゃうの。
たとえば、朝の支度のあいだは英語の歌をかける。お風呂では数を英語で数える。寝る前の絵本のうち1冊は英語にする。送り迎えの車の中はいつも英語の音。こうやって”いつもの生活”の一部に組み込んでしまえば、「今日はやる気が出ない」も「サボっちゃった」もなくなる。だって、歯みがきと同じだから。歯みがきに毎回気合いは入れないでしょう?それと同じにしちゃえばいいの。
子どもの英語の発音が、ある日ふと、自分より上手くなってる瞬間がくる。ちょっと複雑な気持ちになるけどね(笑)。でもそれは、あなたの「続ける仕組み」が効いてきた証拠だよ。



覚えといて。英語教育に近道はない。でも、正しい方向でコツコツ続ければ、必ず結果は出るから。お金より、覚悟と仕組み。それだけ。
よくある質問(FAQ)
- 英語を早くやると、日本語がおかしくなりませんか?
-
よく聞く心配だけど、日本語の環境(家庭・地域・学校)がしっかりある日本では、過度に心配しなくて大丈夫。うちの子も2人とも日本語は普通に育ったよ。むしろ大事なのは、英語も日本語も「やりとり」のある豊かな言葉のシャワーを浴びること。どちらかが極端にゼロにならなければ問題ないことがほとんど。
- 親が英語が苦手でも大丈夫ですか?
-
大丈夫。私の夫は英語力ほぼゼロ、海外経験もゼロだったよ。音源やお手本は教材・動画・オンライン英会話に任せればいい。親の役割は、ペラペラ話すことじゃなくて、子どものそばで一緒に楽しんで反応してあげること。それだけで十分。
- うちの子はもう小学生(または中学生)。今からじゃ遅いですか?
-
遅くないよ。乳幼児期が有利なのは本当だけど、「もう遅い」は動かないための言い訳になっちゃう。小学生以降は、アウトプット(オンライン英会話・多読)から入るのがおすすめ。今いる年齢からのベストを、今日から始めればいい。いちばん損なのは「もう遅いから」と何もしないこと。
- お金はどれくらいかかりますか?
-
ピンからキリまで。でも、高額教材を買わなきゃ無理ということは全くない。うちは世帯年収400万スタートだったし、今は無料の英語の歌・動画、安いオンライン英会話、図書館の英語絵本など、お金をかけずに始める手段がたくさんある。大事なのは金額より「毎日続く仕組み」。まずはお金をかけずにかけ流し1つから始めてみて。
まとめ:終わってる今こそ、動いた親子が”勝ち組”になれる


長くなったね。最後に、ぎゅっとまとめるよ。
- 日本の英語教育に弱点があるのは事実(話す・聞くが足りない/テストの科目になっている)
- でも「終わってる」で立ち止まるのが一番の損。批判しても子どもの英語力は上がらない
- 学校を責めても仕方ない。これは仕組みの問題。だから「家庭で補う」が前提になる
- 終わってる”今”だからこそ、家庭で取り込んだ親子が”少数派の有利な側”に回れる
- 年齢別に、今日から動ける。0〜2歳は音、3〜6歳はやりとり、小学生〜はアウトプット
「日本の英語教育、終わってる」――その言葉でこのページにたどり着いたあなたは、もう、ただ嘆くだけの人じゃない。だって、こんな記事を最後まで読んでるんだもの。次にどう動くかを、ちゃんと探してる人だよ。
制度を嘆く側で立ち止まるか、終わってる今に動いて”有利な側”に回るか。分かれ目は、たぶん今日。大げさじゃなくね。私も最初はゼロだった。海外経験ゼロの夫を説得して、お金もなくて、不安だらけで始めた。でも覚悟を決めて続けたら、子どもたちはちゃんと英語を”自分の言葉”にしていったよ。あなたにも、絶対できる。
難しく考えなくていい。今日はまず、英語の歌を1曲、流すだけでいい。それが第一歩。
日常に英語を溶け込ませちゃいな。
